最終更新日:2023年11月20日
神経認知障害
神経認知障害とは
神経発達症(神経発達障害)と似た言葉で神経認知障害という言葉があります。
前者は「発達」という名の通り、発達期から生じている困難が特徴であるのに対し、後者は成人期に獲得していた機能が低下したことによって生じる困難が特徴です。
そのなかでも認知症が代表的な疾患であり、言語、記憶、社会性、注意機能など認知領域のうちひとつ以上の機能低下が認められることが特徴です。
ときに認知機能の低下だけでなく、気分の変調や不眠、幻覚・妄想などの精神病症状(周辺症状)が強く出現する場合もあります。
原因
認知症の原因としては、アルツハイマー病、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、レビー小体病、前頭側頭葉変性症、外傷性脳損傷、パーキンソン病が代表的です。
一般的に原因特定のためには症状の聞き取りと身体診察に加えて、病院でCTやMRIなどの画像検査や神経心理検査が行われます。
原因疾患を知ることによって、生活面でのケアや治療薬の選択、おおよその見通しを知ることができます。
知的発達症と認知症 ~気づきと対応について~
近年、知的発達症を有する方でも認知症の症状が出現することが分かってきています。
特に50代以降は注意が必要です。
通常は長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を使用して、認知症を早期にスクリーニングすることが一般的ですが、もともと知的発達症の方向けには作られていないため、HDS-Rを用いて評価することができません。
そのため普段の生活動作を観察し、もともとできていること・できていないことの生活記録を残しておくことが診断のためには大切です。
またVineland(ヴァインランド)-Ⅱ適応行動尺度のような検査を定期的にしておくことも一案でしょう。
治療薬に関しては、萎縮する脳への根本的な治療薬はありません。
しかし、症状の進行を遅らせるためのお薬はあります。
また周辺症状や不眠症を緩和するお薬もあります。
認知症があってもご本人らしく生きることを支援することができます。
また、ご家族や介護者の負担も軽減させることも医療者の役割です。
認知症かなと思ったときには、ひとりで悩まずに相談してみましょう。
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