最終更新日:2022年11月15日

おたふく(流行性耳下腺炎)について

おたふくはどんな病気?

おたふくイメージ

ムンプスウイルスによる唾液腺の腫脹(腫れ)をきたす感染症です。

多くのお子様は腫れに痛みを伴い、ときに全身症状としての発熱を来します。

“おたふく”というと頬がはれるイメージを持たれるかもしれませんが、顎の下にも唾液腺はあり、そこが腫れる方もおります。

痛みが先行する場合もあり、片方のみ腫れる方が半数程度、また最初は片方のみであったが、数日してもう片方が腫れるなど様々な経過をとります。

インフルエンザのような抗ウイルス薬はありません。自然に時間経過で治っていく病気(自然治癒)です。

発症して5日間経過して元気になれば他のお子様との接触は可能となります。腫れ自体はしばらく続く方も多くみられます。

おたふくはこわくない病気?

自然治癒する疾患ですが、実は頻度は高くないものの合併症があります。

無菌性髄膜炎(1~10%)、脳炎(0.2~0.3%)精巣炎(20~40%)前者2つは状況により入院管理になります。

精巣炎は男性不妊の要因にもなり、重要な合併症と成りえます。

近年警鐘がならされている合併症 ―“ムンプス難聴”―

近年注目されているおたふくの合併症のひとつに“難聴”があります。

頻度は高くないものの(0.01~0.05%)治療方法がなく、回復はほぼ見込めません。

95%以上の人は片方の耳のみ難聴となりますが、残りの方は両方の耳に難聴をきたします。

難聴の程度は重く、90%の方が会話レベルの音も聞き取れないレベルとなり、その中の1/4程度の方は耳元で話されても聞き取れないほどの難聴へと進行します。

ムンプス難聴は10歳未満のこどもで発症するケースが多いですが、次に多い発症世代は“子育て世代”と報告されております。

ワクチンを打つことで、家庭内にウイルスを持ち込まないようにしましょう。

現在おたふくワクチンは任意接種(自費接種)となっております。

当院では1回6600円で接種を行っております。1回目の接種は1歳、2回目の接種は5歳を推奨しております。

お話を伺ったのは・・・
千葉 幸英 (ちば  ゆきひで ) 先生
ドクターのクリニック詳細情報
東陽町はぐくみファミリークリニック
小児科、アレルギー科

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