最終更新日:2021年5月18日

チラーヂンSの組み合わせとお値段

甲状腺ホルモン薬

基本的にはご自身のいいタイミングで飲んでいい

チラーヂンSの添付文書には、“1日1回経口投与”と記載され、服用タイミングには言及していません。

もともと、甲状腺ホルモンのFT3は日内変動があり、早朝に高くなるのですが、FT4(サイロキシン=チラーヂンS)は日内変動がありませんので、個々のライフスタイルに応じて飲み忘れないタイミングを習慣化すれば、いつでも良いとは思われます。

よって、朝食後内服の指示は一般的です。

寝る前の服用が良いということも

ただし、吸収率の観点からは、空腹時が良いことになっており、眠前内服が一番良いことになります。

併せて飲んでいるものには注意を

非常に安全な薬で、副作用はほとんどないので、安心して服用できますが、貧血治療のための鉄剤や、アルミニウム、亜鉛など金属を含有する胃薬などと同時服用すると、チラーヂンSの吸収が阻害されてしまうことが知られています。

サプリメントや健康食品も、成分によってはご注意ください。

チラーヂンS(レボチロキシンナトリウム)の組み合わせとお値段

チラーヂンS(レボチロキシンナトリウム)は、12.5μg、25μg、50μg、75μg、100μgの5種類が、日本国内では処方可能です。

薬価は、100μgが1錠あたり11.6円で、なぜか残りの4種類(12.5~75μg)は、1錠あたり9.8円と同じ値段となっています。

基本的に安価な薬剤ですので、そう大きな違いにはなりませんが、組み合わせによって若干の負担額の差は生じます。

例①:1日150μg服用するケース
50μg X3錠の場合 年間10,731円(3割負担=3,219円)
75μg X2錠の場合 年間7,154円(3割負担=2,146円)
例②:1日125μg服用するケース
50μg X2錠+25μg X1錠の場合 年間10,731円(3割負担=3,219円)
75μg X1錠+50μg X1錠の場合 年間7,154円(3割負担=2,146円)
50μgを偶数日2錠、奇数日3錠で服用(=2.5錠/日)の場合 年間8,942円(3割負担=2,682円)

毎日同じ量を服用したい方は、75μg +50μgが良いでしょうが、1種類の製剤の方が管理しやすいと思う方は、50μgを偶数日2錠、奇数日3錠が良いかもしれません。

例③:1日75μg服用するケース
50μg +25μの場合 年間7,154円(3割負担 2,146円)
75μg X1錠の場合 年間3,577円(3割負担 1,073円)

1日75μgの服用であれば、50μg +25μの組み合わせは、75μgを1錠にすることにより半額になります。

お話を伺ったのは・・・
宇留野 隆 (うるの  たかし ) 先生
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お茶の水甲状腺クリニック
内分泌内科、甲状腺専門

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