朝比奈クリニックの特徴

日野市高幡、「高幡不動駅」近くの糖尿病専門医による
内科・糖尿病内科・アレルギー科・東洋医学のクリニックです。

日野市はもちろん、八王子市や立川市、多摩市、府中市、国立市、
国分寺市、昭島市、小金井市や他県などからも多くの患者様が来院されます。

糖尿病の検査・治療・管理はもちろん、風邪やインフルエンザなどの
一般内科診療、高血圧、高脂血症、痛風などの生活習慣病の管理もご相談ください。

患者さんが本当に求める医療の方向性を聞く！とは？

朝比奈先生には外来で患者さんと相対して困った経験があると言います。

『昔ある病院で40歳頃の男性の患者さんと面接しました。
カルテに記載されたHbA1c （糖尿病の長期指標）が著しく高かったので、
どんな患者だろうと思いながら呼び入れました。

呼び入れられた彼は私の前に座り私にノートを突き出しました。
それは彼が自分で測定した血糖を記録したノートでした。
HbA1cは極めて悪かったのでさぞや自己測定データも悪いだろう、と思ったら
非常に良好な血糖が並んでいました。

不思議に思い、彼にインスリンはちゃんと指示通りにうっているのか問うたところ、
ちゃんとうっている,と言うのです。しかも食事記録を見せてもらったところ、
ほとんど指示カロリーの通りで、運動の話を聞いても毎日ウォーキングで1時間程度
しているとのことでした。

ここで私は、はた、と困りました。いくらHbA1cが高くても、
自己測定した血糖の値や行動記録が良いのであれば指導しようがありません。
恐らく自己測定血糖記録から食事献立・運動に至って申告は全て嘘なのでしょうが、
「これは全部嘘でしょう？」と言う訳にもいきません。

私はHbA1cが悪いので眼科はちゃんと受診しているか
（もちろんちゃんと受診しているとの話であった）、
苦し紛れに合併症の進展は自己測定血糖ではなくてHbA1cと相関すること、
これからもちゃんとやりましょう、とだけ話して外来を終わりました。

その後2，3回私はその患者さんと面談しましたが、いつもそんな感じで全く進展がありませんでした。
私はその後もどうしたら良いのだろうと考え続けました。

その患者は私との外来で何も受け取っていない。
処方されたインスリンでさえ、きっとうっていないどころか薬局に行ってさえないかもしれない。
お金も薬もさらに時間ですら全部捨てているのです。何故それなら外来を受診するのか。
その時は私には理由がわかりませんでした。

しかし、そのもやもやした気持ちはその後私が患者の心について勉強しようという思いに繋がり、
現在糖尿病学会で毎年のように発表している『糖尿病劇場』なる
ワーク ショップ公演へと発展しました。
慢性疾患を管理する場合、我々医療者は患者さんの生活のすべてを見ているわけではないので、
嘘をつかれれば終わりなのです。ある意味嘘をつかせないことが一番大事な事なのです。

患者さんに本当のことを言ってもらうためには話しやすい環境を整えること、
患者さんの意思に沿うこと、それらが主となります。

医者はホントの話、どれだけ患者さんの情報を得るかが重要なのに、
情報も得ないで「あなたはこうしなさい、ああしなさい！」といきなり言う医者があまりに多い。
物事の考え方や見方も違うし、幸せの尺度もそれぞれ違う。
そんな患者さん達に画一的な診療を行っても、納得するわけがありません！
オーダーメードの診療を行うために、
患者さんのニードをいかに引き出すかに関心を払っているんです(笑)』

医者と患者さんの関係性をここまで考えている朝比奈先生。
必然的にナースさん、スタッフさんにもその意識が徹底されているのは言うまでもありません。

管理栄養士との連携による高度なチーム医療

糖尿病治療にとって、食事療法や生活習慣へのアドバイスなどは必須と言えます。
朝比奈クリニックでは、管理栄養士さんが調理した薄味、低炭水化物等
いろいろな食事を試食して頂いたり、料理教室を開催しています。

　・食事制限はどんな点に気をつければよいのか？
　・生活習慣の中でどんな点に注意しなければならないのか？
　・低血糖時の緊急処置　など

その他、ウォーキングと各テーマに沿ったお弁当の会、ノルディック体験会等
のいろいろなイベントも開催しているそうです。
詳しくはホームページをご覧ください！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平成25年5月取材　K.ono）