最終更新日:2020年7月1日
不調の原因「隠れアレルギー」って知ってますか?
アレルギーというと、「卵やそば、小麦粉、花粉、ダニなど原因となるものが体内に入るとすぐ症状が出る」とほとんどの人が考えていると思います。これを「即時性アレルギー」 と呼びます。
でも、実は食べてから数時間後、数日後に異変が現れる、「遅延型アレルギー」もあり、大人になってから発症する人が増えていることが問題になっています。
なぜ、アレルギー症状が出るかというと、体の中にある「抗体」という物質が深くかかわっています。
アレルギー症状のメカニズムは、卵、花粉、ダニなどの「アレルゲン」が体内に入ると、これを排除すべく体が反応します。
そのために、抗体を生み出す「Bリンパ球」というものが、アレルゲンに反応する抗体を作り、体から除こうとします。単独で抗体を作ることができないため、アレルゲンに反応する「ヘルパーTリンパ球」がBリンパ球をサポート。
このBリンパ球とヘルパーTリンパ球のふたつの作用で、アレルゲンと闘うための抗体をつくります。これには複数の複雑な体内物質のバランスが関わっており、アレルゲンが入ると力関係が乱れ、それが過剰に反応することにより、かゆみ、せき、気管支炎などの症状が現れるのです。
即時性アレルギーと、遅延型アレルギーは、抗体の種類が違う
では、すぐに症状が出る即時性アレルギーと、数時間もしくは数日後に現れる遅延型アレルギーの違いはなんでしょうか。
それはこの抗体の種類が違います。即時性アレルギーの抗体名は、「IgE抗体」といい、遅延型アレルギーの抗体名は「IgG抗体」と言います。
現れる症状も基本的に異なり、まずは即時性アレルギーの一例を下に挙げてみます。
- 皮膚……湿疹、じんましん
- 目…涙、目のかゆみ、目の充血、めやに
- 鼻……鼻水、鼻のかゆみ
- 口の周りの粘膜……湿疹、唇や舌の腫れ、のどの腫れ
- 気管支 …呼吸が苦しくなる、せき、呼吸が早くなること
- 胃腸関連……吐き気、下痢、嘔吐
遅延性アレルギーの症状を簡単にあげてみます。
消化不良、胃のもたれ、むかむかして吐き気がある、だるさ、倦怠感、イライラ、頭痛、物事に集中しにくくなるなどです。
ほかにも多くの不調が出ますが、代表的なものを挙げてみました。まさに、よくある症状だと感じた人は多いと思います。
そう、まさにアレルギーのイメージとは結びつかない症状を慢性的に引き起こすのが、遅延性アレルギーの特徴なのです。
これまで、アトピーや花粉症、蕁麻疹などで、検査を受けても陰性で結果が出なかった方の多くに、アレルギーの可能性があります。不調があると感じるなら、一度検査を受け てみてはいかがでしょうか。自分の身体を新しい視点から見直してみて、健康づくりに役立ててください。
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