最終更新日:2013年9月3日
重い更年期……病院に行ったら改善する?
更年期の原因について、更年期が教えてくれること(ID:12へリンク)で解説しました。生殖の役目を終えた女性ホルモンによる一時的なトラブルとはいえ、心身に負担が多く、苦しんでいる人も多いです。仕事、家事、介護、夫の面倒を見たり、孫の世話など忙しく、ゆっくり休む間もない人もいるでしょう。“リラックスして静養するのがいいとわかっていても、そんな時間もお金もない!”というのが正直なところではないでしょうか。
更年期障害も、あらゆる病気と同じで、早期の対策がその後の負担の軽さを左右します。症状が重くなる前に、更年期障害かもと少しでも思ったら、一度きちんと医師の診断を受けたほうがベター。
更年期障害の初期症状は、下記の通り!
- ・めまいや頭痛の悪化
- ・身体のかゆみ
- ・生理周期の乱れ
- ・イライラ
- ・汗が止まらない
更年期障害の症状はさまざまですが、何より一人で悩んでいるよりも、抱えている不安を話してきちんと原因を知ると、次に何をしたらいいのかがわかってきます。
実際、診断を受けた女性が、同じ悩みをもつお友達にも病院に行くように勧めるなど、医師に相談するメリットを実感している方は少なくありません。
更年期障害を漢方薬で改善に導く医院も
クリニックで行う治療の代表的なものは女性ホルモン補充療法(H.R.T)と漢方薬による改善が最近の主流です。“更年期障害の治療=ピル”と思っている人も多くいますが、ピルは避妊や生理周期をコントロールするための薬ですので、更年期の治療には使われないことが多いようです。
女性ホルモン補充療法(H.R.T)
さて、ホルモン療法とはなんでしょうか。閉経後足りなくなった女性ホルモンを補うことで、更年期の不調を和らげていきます。健康保険での治療となるので、費用もあまり負担にならず治療ができると思います。
動悸やめまいといった自律神経の症状に効果があり、骨粗しょう症の予防や悪玉コレステロールの減少を助けると言われています。ただ、個人差がありますが副作用が出ることもありますし、がんや肝機能障害などの病歴がある人は、治療を行えない場合もありますので、よく相談をしたうえで治療を進めることが大切になります。
漢方治療とは
体質や現在の体の状態によって処方を変えることができる漢方は、最近更年期障害の改善に注目されています。薬局や専門店で手に入れるイメージがありますが、オーダーメイドで調合してくれる漢方薬局と提携しているクリニックも増えています。
漢方薬は、体内の水分バランスを整え、全体的な循環を促すことが考え方のベースにあり、効果がゆっくりであると感じる人も多いと思います。しかし、最短で2週間程度飲み続けるうちに、体がスッキリして、持続性が高いことから希望される人も増えています。
薬に比べて、副作用の負担が軽いと感じる人が多いことも、人気の理由です。
この治療方法は、いずれも個人差があり、体に合わないと感じる人もいます。そういうときは、思い切って病院を変えて、違う先生の治療を受けたことで、改善したと言う人も多数います。
それでも、なかなか改善を感じない人は、更年期の陰になにか病気が隠れているということも、珍しくはありません。子宮体がん、卵巣がんの心配もありますので、検査をうけてみてください。
長年蓄積した体の疲れが、心身にかけてきたムリが一気に出る時期と、更年期は重なります。更年期の不調を“これからの人生をよりよく生きるための、チェック時期”ととらえて、体を知るきっかけにするといいのではないでしょうか。
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