最終更新日:2022年3月23日
頭痛について
頭痛に悩む人は多く、日本人の3~4人に1人が「頭痛持ち」と言われています。
また、男性に比べて女性の方が頭痛に悩まされる割合が高い傾向があります。
頭痛は大きく分けて、明確な病気が原因となっていない慢性頭痛(一次性頭痛)と、何か病気が原因になっている頭痛(二次性頭痛)に分けられます。
慢性頭痛(一次性頭痛)
慢性頭痛は大まかに3つに分けられます。
片頭痛
30歳前後の女性に多く、頭の片側、こめかみ辺りに、ズキン、ズキンと脈打つ様な痛みが特徴的です。
月もしくは年に数回、発作的に起こります。
しばしば吐き気や嘔吐を伴い、頭痛の最中は光や音といった刺激に過敏になります。
日常生活の運動(階段の上り下りなど)で痛みが悪化します。
痛みがひどい場合は、事や家事が手につかず、酷い場合には寝込んでしまうほどです。
頭痛の前兆として、目の前にキラキラ・ギザギザした光が見える方もいらっしゃいます。
緊張型頭痛
主に肩こりが原因となって起こる頭痛です。
片頭痛と違い、頭の両側、後頭部から側頭部にかけて、ぎゅ〜っと締め付けられるような鈍痛や、なんとなく頭が重い、といった症状が、いつとはなしに始まります。
一般的には吐き気や嘔吐はなく、日常生活の運動で頭痛は増悪せず、むしろ肩を動かすなどすると痛みが軽減することがあります。
日常生活でのストレスなどが原因で肩が凝りかたまり、筋肉の張りが生じます。
この張りが続くと、後頭部から側頭部にかけて鈍痛が生じます。
そのため、緊張型頭痛は疲労のたまる夕方にかけて痛みが強くなる傾向があります。
治療としては内服薬やマッサ-ジ、運動など、肩や首の血行を良くすることが大切です。
群発頭痛
群発頭痛は、目の奥がえぐられるように痛む頭痛です。
20~40歳代の男性に多く、 結膜充血・流涙・鼻汁・発汗といった症状も合わせて現れる特徴があります。
たとえば、春先や秋口など季節の変わり目に集中して頭痛が起き、その後しばらくは症状がおさまるというサイクルが半年~3年周期で起こります。
慢性頭痛には難治性のものもあり、必ずしもすべての頭痛に対して完全に痛みを取れるわけではありません。
その場合、ご本人の体質や状態に合わせて使用可能な治療薬、治療法を用い、頭痛による日常生活・仕事・家事・学業などへの悪影響を最小限にすることを目標とします。
難治性慢性頭痛の治療では、主治医と患者さん御自身が一緒に努力をすることが非常に重要となります。
二次性頭痛
脳の病気、脳の外側(顔面)の病気、全身の病気などが原因となり起こる頭痛です。
代表的なものでは脳出血やくも膜下出血などの脳血管障害、帯状疱疹、感冒(かぜ)、高血圧などが、二次性頭痛に分類されます。
頭痛以外にも、手足の麻痺や痺れ、激しい嘔気・嘔吐、痙攣発作、高熱、皮疹などの症状が現れることがあります。
脳出血
脳内の血管が破れ、脳の中に血がたまり、脳が腫れることが原因の激しい頭痛です。
くも膜下出血
脳の血管が膨らんでできたこぶ(動脈瘤)が破れて出血した状態で、これにより突然の激しい頭痛が起こります。
脳梗塞
脳内の血管が細くなったり、血栓が詰まることで脳が障害をうけ、脳が腫れることで起こる頭痛です。
これらが原因の頭痛は、命にかかわったり、後遺症が残ってしまうことがあるためすぐに医療機関に受診しましょう。
頭痛でお困りの方はご相談ください
当クリニックでは神経内科専門医が診断、治療を行なっております。
頭痛で悩んでいる方はまずはご相談ください。
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