最終更新日:2013年5月2日
胎児スクリーニング
最新医療では、妊婦さんの血液検査だけで判定が可能と、より安全に診断ができるようになるみこみです。ニュースなどでも広く取り上げられましたね。これは誰もが受けるわけではなく、あくまで任意の検査です。現時点で日本では臨床研究段階なので、検査のできる施設も全国でも一部の大学病院などに限られる見込みで実際希望される方のうちどれぐらいの方が検査を受けられるのか未定です。また、保険適用外なので、約30万円程度の費用がかかる見込みとなっています。もっと簡単におなかの赤ちゃんに異常がないかどうかを出産前に知りたい。」という方には、「胎児ドック」という選択があります。これは、超音波診断装置(エコー)により赤ちゃんの状況を確認する検査です。
構造奇形といって、見た目の大きな異常を見つけるための検査です。絨毛検査や羊水検査は、ダウン症などの染色体異常を調べる検査ですが、それ以外にも頭に水が溜まる病気や心臓の奇形、手足や指の異常など産まれてくるお子さんの100人に2~3人は何らかの異常を持って産まれてきます。そして、そのほとんどは染色体の異常とは関係がないため、絨毛や羊水の検査では見つかりません。もちろん、超音波検査でも見つかる異常は一部であって、産まれてからわかる病気は沢山あります。しかし、最近の病院やクリニックでは外来が混雑していて十分ゆっくりと赤ちゃんのエコー検査をしてくれないことも。そのため、赤ちゃんの発育や身体の異常、羊水が多いとか少ないといった異常があるかどうか心配な方は、「胎児ドック」をおこなっているクリニックに相談してみてください。
誰でも、健康な赤ちゃんを産みたいと願うのはごく自然なことです。ただし、ここでもう少し知って欲しいことは、「すべての赤ちゃんが、パーフェクトに産まれてくるわけではない」ということです。赤ちゃんだって、病気に強い子もいれば病気しやすい子もいるというように、それぞれ個性があるのです。つい、病気がなく元気でスーパーマンのような子どもを望んでしまいがちですが、そういう子は滅多に産まれません(笑)
しかし、そうはいっても、やはり検査がある以上、その検査を受けるか受けないかで悩みますが、ぜひ、結果が出た後のことをじっくり考えてください。考え方は、十人十色。「高齢出産だし、みんな受けているから...」と右にならえで検査を受けるのではなく、それ以前に、自分たちの気持ちを見つめなおすことのほうが大切です。
正解がないだけに、非常にデリケートなテーマではありますが、ひとりで悩みを抱えこまなくても大丈夫。
専門の医師、専門のカウンセラーによる遺伝カウンセリング外来を設けている病院やクリニックもあります。自分の声、サポートしてくれる人の声に耳を傾けながら、自分たちの気持ちを導き出してください。
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