最終更新日:2013年2月20日
低用量ピルとは
低用量ピルは、正しく服用することでほぼ100% の避妊効果があります。また、毎月のスケジュールに合わせて自分で月経周期をコントロールすることや、女性ホルモンのバランスを整え月経ストレスを改善するなどのメリットも期待できます。
あなたの生活習慣に組み込んで、健康で生き生きとした毎日を過ごしましょう。
□低用量ピルで避妊ができる仕組み
低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンという、2種類の女性ホルモンの合剤です。
毎日一錠ずつ飲むことで排卵を抑制し、子宮内膜を薄い状態にして受精卵の着床を防ぎ、精子の子宮内への侵入を妨げます。
飲み忘れさえなければ、ほぼ100%確実に避妊できますし、服用を中止すると排卵が再開して妊娠可能な状態に戻ります。
もちろん、薬がその後の妊娠・出産、胎児に与える影響は一切ありません。
□避妊の他に、体に良い効果も
女性にとって毎月の生理は煩わしいものですが、低用量ピルを飲むと生理痛が軽くなり、出血量が少なくなって貧血を改善します。
生理予定日が確実にわかりますし、旅行や受験など、生理を避けたいときは簡単に移動することもできます。
その他にも、PMS(月経前症候群)や子宮内膜症の治療にも効果的です。
また、ニキビや多毛の改善など美容面にも良い作用があり、長期服用すると子宮体がん、卵巣がんなどのリスクを下げることもわかっています。
このため低用量ピルを『生活改善薬』と呼ぶこともあるほどで、避妊以外の効用を目的に低用量ピルを内服する方もたくさんいます。
□薬の副作用について
ピルと聞くと副作用を心配される方が多いのですが、持病もなく健康な女性が医師の指導のもとに内服する限り、ほとんどリスクはありません。
ときおり飲み始めのころには不正出血や胃の不調を訴える場合もありますが、個人差はあれ、服用を中止しないといけないような方はほとんどありません。低用量ピルで太るというのも誤った情報で、医学的根拠はありません。
ただし、喫煙は血栓症のリスクを高めることがわかっています。煙草はさまざまな健康被害の原因になりますので、低用量ピル開始を機会に禁煙を強くおすすめします。
□知っておきたい緊急避妊ピル(アフターピル)
さらに、避妊の失敗や避妊なしのセックスで、望まない妊娠の心配があるときのために知っておきたいのが、「緊急避妊ピル(アフターピル)」の存在です。
セックス後、72時間以内に一定量のピルを服用することで、妊娠を防ぐことができます。
望まない妊娠や中絶は、女性の心も体も傷つけます。心当たりがあるときは、早めにお近くの産婦人科を受診してください
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