最終更新日:2013年12月24日
パソコン作業で腱鞘炎になる人が急増中
手首や指先を動かすと、痛みが走る腱鞘炎。売れっ子作家や、多忙なプログラマーの持病のようなイメージがありますが、最近、この症状を訴える人が増えているのです。
腱鞘炎とひとことで言いますが、手首が痛む「ドケルバン病」と指を動かすと痛む「バネ指」というふたつの区分があります。
まず、手首が痛む「ドケルバン病」について…
痛みの原因は、手の親指を伸ばす腱が使い過ぎなどで炎症を起こし、手首の親指側が痛みます。
更年期や出産後の女性に多く、手首を小指側に曲げるとさらに痛むようになるという厄介な病気です。
今、自分の指を動かしてみてください。
指は前腕にある筋肉で動いていることがわかりませんか?
手首のあたりからはその筋肉は腱となり、終点の指の骨につながっています。
この腱は手首のところで「腱鞘」という「すべりをよくするトンネル」を通りますが、手を使い過ぎたなどのためにこの腱鞘に炎症が生じた場合を「ドケルバン病」と呼びます。
ドケルバン病の治療は、
1.痛みのある動作(赤ちゃんを抱き上げる動作や、重い物を持ち上げる動作)を控える、サポーターをつける等の手首の安静。
2.布や軟膏の使用などで観察。
痛みが強い場合は病院での理学療法や腱鞘炎の部分にステロイドの注射を行うこともあります。
育児などに伴う「ドケルバン病」(腱鞘炎)は、前記の治療でほぼ治癒するため手術になることは少ないです。
次に、指を動かすと痛みが出る「バネ指」について…
指が曲がるのは、前腕にある指を曲げる筋肉が収縮するからです。
その筋肉が手首のあたりから腱(けん)になり、それが指につながっていて指を曲げます。パソコン作業などで指の使い過ぎのために、指の付け根のところで「指を曲げる腱の通り道」(腱鞘)が炎症を起こし狭くなります。
そのために曲げた指が伸びにくくなり引っ掛かったようになり、これが痛みの原因となるのです。
病院では理学療法、ステロイド等の注射で快癒に導きますが、なかなか治らずに日常生活に支障を生じている場合は、腱鞘切開術という手術を行う場合があります。
いずれも治療により、つらい痛みが緩和される場合が多く、整形外科の診断を受けてください。自己流で伸ばしたり、ひねったりすると、ますます悪化する可能性が高いので、軽視してはいけませんよ!
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