最終更新日:2024年2月9日
強迫性障害
強迫性障害は、本来であれば気にしなくても良いことを必要以上に気にしてしまい、日常生活に支障をきたしてしまうものです。
本人は、そう考える事が不合理で、ばかばかしいとわかっているけど、その考えや、行動を止められないのです。
イメージしやすいものとしては、異常なキレイ好き(潔癖症)や、外出した際に家の鍵をかけたかが気になってしまい他のことに集中できない状態などが挙げられます。
例えば、確かにさっき家の鍵をかけてことは覚えているし、その感触も覚えています。
ただ、「何となく鍵をかけ忘れているんじゃないかという可能性が払しょくできません。」、「わかちゃいるけど、どうしてもそう考える事がやめられません」、「このまま確認せずに会社に行くと、物凄く居心地が悪いんです」という状態です。
この「わかっちゃいるけど止められない」、「居心地の悪さを払しょくできない」という病理がこの強迫性障害のキーワードです。
具体的な症状(強迫行為)について
不潔恐怖(潔癖症)
手が汚れているという強迫観念に取りつかれ、何度も手洗いをしたり、ドアノブ・電車のつり革など他人が触れる物が汚いと感じてしまい触ることができなくなる状態です。
確認恐怖(確認癖)
外出時に家の戸締まりやガスの元栓、電気のスイッチを切ったかなど、何度も確認しないと気が済まない状態です。
儀式行為
自分で決めた手順で物事を行わないと落ち着かない恐怖から、その手順通りに行わないと物事を進めることができない状態です。
物の配置・対称性へのこだわり
物が自分の決めた場所・配置でないと落ち着かない状態です。
抜毛症
自分で髪の毛を抜く行為を、止めたくてもやめられず、ウイッグを付けなければならない程、髪の毛がなくなってしまうこともあります。
原因について
以前は、強迫神経症と言われ、過去のトラウマや、今現在暴露されているストレスに対する心の反応として考えられていました。
しかし、最近は心の反応ではなく、脳レベルの障害により生じていることが分かってきています。
主に、扁桃体と前頭前野の不具合が影響している事が分かってきており、その不具合には、神経伝達物質の「セロトニン」が関与されていると言われています。
治療について
強迫性障害の治療では、まずは、薬物療法を行っていきます。
そして、脳レベルの改善があった後に、行動療法や認知行動療法を併用します。
「わかっちゃいるけど止められない」という病理に対してい、SSRI(セロトニンの機能障害を改善する薬)を用いたり、「居心地の悪さ」に対して、漢方薬を併用することも良く行います。
拘りの強さは、人それぞれです。
しかし、異常なこだわりで日常生活に支障をきたしている場合、それは治療で治る病気かもしれません。
お困りの際は一度ご相談ください。
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