最終更新日:2023年3月30日

五十肩

五十肩は肩関節の周りの炎症で生じる疾患です。

症状

症状として特徴的なのは、

  • 肩から腕にかけての痛み
  • 肩の動きが制限される

の2点です。

五十肩の痛みの範囲は肩だけではなく、腕にまで痛みがあります。

ただし、肩や腕の痛みというのは、いろいろな疾病でも生じるものですから、より注目すべきなのは、運動制限があるかないかというところです。

原因

明確な理由は明らかになっておりませんが、加齢に伴って筋肉や関節が固くなったりした結果、また血液の循環が悪くなった場合に、炎症や痛みを引き起こすとされています。

また、生活習慣やストレス、ホルモンバランスの変化が原因となる場合もあるとされています。

発症しやすい人、条件

五十肩は40代以上の人に発症しやすいという共通点があります。

ただし、男女や運動習慣のあるなしには差が見られません。

普段から猫背の人はリスクが高まるとされています。姿勢が悪いと、体のゆがみが生じやすく、肩関節や筋肉の硬直や負担が大きくなりがちだからです。

加えて、生活習慣が乱れている人も注意が必要です。

睡眠不足やバランスの悪い食事などは血行不良を招いてしまい、五十肩のリスクを高めてしまいます。

治療

自然と痛みは治まることもありますが、自然経過のみで正しい治療をしなかった場合、可動域制限が残ってしまいます。

五十肩は症状の段階に合わせて治療を変えていきます。

痛みが強い時期

初期はじっとしていても痛みがありますので、この場合は炎症を起こしている部分を冷やしてあげましょう。

肩はあまり動かさず安静に、極端に温めたりもしないでください。消炎鎮痛剤の内服、注射なども有効です。

痛みが弱くなってきたら

痛みが引いてくる頃には、安静にしていた影響もあり、肩周りはかなり固く硬直しています。

ここからは適度に患部を温めて、肩関節や筋肉をほぐしましょう。

肩を動かせるようになってきたら

痛みも治まり、肩を動かせるようになりますが、以前のような可動範囲ではないと思われます。

ここからは五十肩の可動制限を軽減していくために、リハビリテーションなどの運動療法(拘縮予防、筋力強化)をしていきます。

五十肩になってしまったら、痛みが引いてから大事な時期です。

無理のない範囲で毎日ストレッチをし、可動範囲を広げ症状を改善しましょう。

また、再び症状を悪化させないように、姿勢や食生活、生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。

お話を伺ったのは・・・
前原 秀次 (まえはら  ひでつぐ ) 先生
ドクターのクリニック詳細情報
まえはら整形外科クリニック
整形外科、リハビリテーション科

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