最終更新日:2012年12月27日
最近、腕から手にかけて痺(しび)れる事があります
最近、腕から手にかけて痺(しび)れる事があります。仕事にも差し支えるのですが原因を教えてください。
手に行く神経は脳から頸部の脊髄、その脊髄から枝分かれしてつながっています。
手に行く神経は脳から頸部の脊髄、その脊髄から枝分かれし、首の骨から出て鎖骨の下を通って腕からひじ、手首、そして指までつながっています。その通り道のどこかで神経が圧迫されると指の痺れ、痛みとなります。そして圧迫されやすいところはだいたい決まっています。
まずは首の骨です。
これは骨が変形したり軟骨が出っ張ったりして神経を圧迫します。病名では変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアなどです。次は鎖骨の下です。胸郭出口症候群などです。
これはなで肩の体型の女性に多く、肩こり,手の痺れなどの原因となります。次は肘(ひじ)の内側部の障害で起きる肘部管症候群です。これは肘の内側で神経が圧迫され小指側の痺れ、痛み、手の筋肉の萎縮、筋力低下を起こすものです。あとは手首のじん帯で神経が圧迫されて起きる手根管症候群です。手の使いすぎのほか、女性では出産前後、更年期など女性ホルモンのバランスが変化したときになりやすい病気です。ほかには軟部腫瘍、ガングリオンなどで神経が圧迫されることもあります。また、肺の腫瘍で手が痺れることもあります。
このように手の痺れといってもいろいろな原因(このほかにも)があり、場合によっては2つ以上の病気が合併している場合もあります。そして、当然原因となる病気により治療法も違ってきます。したがって大切なのは的確な診断です。診断の為にはレントゲンなどの画像診断、神経伝導速度のほか、何時どの場所にどんな痺れ、痛みが出るかなどの問診、各種徒手検査(いわゆる診察)も非常に大事です。
最後に神経の障害の場合大切なのは筋肉が弱くなる前に治療することです。神経の障害により筋肉が痩せてしまってから治療をしても非常に回復が悪いです。痛みがあまりなくても手に力が入りにくい、手が痩せてきたなどと感じたら早めの受診をお勧めします。
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