便秘症について

はっきりとした定義はありませんが、
一般的には3日以上排便がない場合を便秘とします。
便秘には次の3つがあります。

  1. 腸が動かないために起こる便秘(弛緩性便秘)
  2. 腸の緊張が強いために起きる便秘(痙攣性便秘)
  3. 便が直腸まで来ているのに出ない便秘(直腸性便秘)

治療

食事と薬、排便習慣をつける訓練により治療します。
ただし、排便時になかなかでないからといって、3分以上はいきまないようにしてください。
痔になってしまいます。

  1. 腸が動かないために起こる便秘(弛緩性便秘)では、食物繊維を中心に、食事を多めにとることを心がけ、積極的に水分、油、コーヒー、アルコール、乳製品などを摂取するようにします。
    特に頑固な方は、朝起き抜けに冷水や冷たい牛乳などを飲まれ刺激する方法もあります。
  2. 腸の緊張が強いために起きる便秘(痙攣性便秘)では過敏性腸症候群(IBS)の便秘型に当たります。
  3. 便が直腸まで来ているのに出ない便秘(直腸性便秘)では、排便を我慢したり、肛門が狭いあるいは痛いなどで出しにくかったりして、直腸に便がたまって出ない状態です。
    便は肛門近くまで来ているわけですから、それを取り除く必要がありますが、肛門に原因があるならそれを治療します。

また、食物繊維や下剤を使い、腸を刺激し腸蠕動(ちょうぜんどう)を促進させておく必要があります。

頻回に浣腸するのは習慣性になり、直腸性の便秘を悪化させてしまう可能性がありお勧めできません。

ウォシュレットで肛門を刺激するのも浣腸効果がありますが、3分間以上は使用しないでください。

このページのトップに戻る