過敏性腸症候群について

過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスなどが原因で、胃腸が不調になる病気です。

具体的な症状としては、排便前に腹痛があり排便するとおさまる、軟便〜下痢あるいは硬便〜兎糞状、排便回数が一日4回以上あるいは週2回以下、腹部膨満(感)、残便感などの症状があります。

  1. 下痢型 下痢が中心で、便の回数の多いもの
  2. 便秘型(痙攣性便秘)コロコロ便で、腹部膨満(感)はあるが、なかなかでないもの
  3. 交替型 下痢と便秘を繰り返すもの

治療

薬による治療や食事療法を行います。

薬は整腸剤、腸の緊張や痛みをとる鎮痙剤、安定剤、抗うつ薬などを用います。コロネルといった薬剤も特効薬ですが、効果はまちまちです。

基本的には腸を刺激しないようにするのが大切です。

さらに、ストレスや疲れなどで悪化しますので、気分転換や休養をとることも重要です。

下痢型に対しては、食物繊維の少ない食品を摂取し、水分・油分・食事量・乳製品・アルコールの制限などを行います。

食物繊維の中でも水溶性の繊維(たとえばりんごなど)は、むしろ摂取したほうがいいです。薬は、整腸剤、止痢剤、鎮痙剤を用います。

便秘型と交替型の治療がやや困難であり、個人差があります。基本は腹部膨満・腹痛や下痢を起こさないように、適度に食物繊維を摂取し、水分・油分・食事量・乳製品も適度に摂取します。摂り過ぎは腸を刺激し、逆効果ですから、注意しなければなりません。整腸剤や場合によっては極軽い下剤を使う必要もあります。

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