子どもが腹痛を起こしたときの対処法

赤ちゃんがわけもなく繰り返し泣くという場合には、おなかが痛い可能性があります。

その他お子さんが腹痛を訴える場合などには、以下のような原因が考えられます。

  • 乳児:腸重積、鼠経ヘルニア、便秘
  • 幼児:腸重積、急性胃腸炎、便秘
  • 学童:急性胃腸炎、虫垂炎、便秘

家庭で対処できる事

腹痛が軽いという場合には、無理に食べさせたりせず、水分を少しづつ飲ませて様子を見ましょう。

「の」の字を描くようにやさしくマッサージしてあげると少し楽になる場合があります。

注意すること

お腹に炎症があるとき(虫垂炎、胃腸炎など)には、炎症を悪化させてしまうため、カイロや湯たんぽなどでお腹をあたためることは避けてください。

しばらく様子を見ても大丈夫な場合

  • すぐに痛みが軽くなり我慢できる
  • 浣腸や排便をすると腹痛がおさまり、全身状態が良い

早めに救急外来を受診した方が良い場合

  • ぐったりしていて泣いてばかりいる
  • お腹をかがめて痛がっている
  • 腹痛が強く歩くことができない
  • お腹を触ると痛がる
  • 嘔吐を伴っている
  • 赤ちゃんが足をちぢめて泣き止まない、間隔をあけて泣いている

よくある質問

冷たいものを飲んで、痛がる場合にはどうすればいいでしょうか?

腹巻などをしておなかをあたためてください。炎症がある場合には、腹痛を悪化させてしまうので、カイロなどは使わないようにしましょう。

子どもがよく“おなかが痛い”と言い心配ですが、医療機関へ受診した方が良いでしょうか?

子どもの腹痛はよくある事です。2〜3日排便がない時やコロコロした硬い便をする習慣の子どもは、排便の前におなかが痛いと言ったりします。

また、便通が良くても急におなかが痛いと訴える子もいます位が、間もなく治って元気にしていることも多いです。朝に腹痛を訴える子もいます。

腹痛の理由は様々ですが、原因を調べる診察や検査に十分な時間がとれるように、お悩みの際には午前中に医療機関を受診しましょう。

3〜4日排便がなく、おなかが痛いといいます。自宅で浣腸をしても良いでしょうか?

市販の浣腸を、年齢相当の量であれば行っても大丈夫です。

腹痛がおさまらない、治らない、便がいつもと違うという場合には、便を持参して外来を受診してください。

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