最終更新日:2024年1月12日
不眠症(不眠障害)
①不眠症とは?
<ポイント!>
不眠症とは、夜眠れないといった症状(不眠)があり、なおかつ日中の生活に支障をきたしている状態です。
「不眠は夜に眠れない」ことであると皆さんもよくご存じでしょう。
では「不眠症」とはいったんどんな状態なのでしょうか?
「不眠症」は『症』という病気を表す言葉がついていますから、何らかの治療や対応が必要な状態といえます。
つまり「不眠症」は、眠れる環境や時間があるにもかかわらず不眠となって、日中の生活や仕事といった活動に支障をきたした状態を意味します。
不眠症の困りごと
日中に眠気が強くなると下記のような困りごとが起こります。
- 「倦怠感や疲労感が生じる」
- 「仕事や家事などでミスをする」
- 「集中できない」
- 「能率があがらない」
②不眠のタイプは?
一般的に以下の4つに分類できます。
- (1)入眠困難 寝つきが悪い
- (2)中途覚醒 途中で目が覚めてしまう
- (3)早朝覚醒 早朝や深夜に目が覚めてその後寝付けない
- (4)熟眠困難 ぐっすり眠れない
③不眠症の原因は?
<ポイント!>
不眠症の原因をしっかり検討することが大切です。
不眠症の原因は、環境の変化や生活習慣の問題、身体的な病気や症状(特に痛みの存在)、薬やアルコール、カフェインの摂取、日常生活でのストレスや不安といった心理的な問題などが考えられます。
また、うつ病や睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群といった病気が原因となって不眠が出現することがあり注意が必要です。
④不眠症の治療は?
<ポイント!>
不眠症の治療は ①睡眠衛生指導が第一番目です。その後②薬物療法を検討します。
①睡眠衛生指導
まず不眠につながる生活習慣について理解して頂くことが大切です。
睡眠についての誤解をなくし睡眠環境を整え生活習慣を見直して頂きます。
これは『睡眠衛生指導』と呼ばれておりとても重要です。
また厚生労働省の研究班によってまとめられた「睡眠障害対策12の指針」がたいへん役に立ちます。
②薬物療法
それでも不眠が改善しない場合、薬物療法を検討します。本当に薬が必要な状態か再度検討します。
そして薬物療法の開始と終了をあらかじめ設定して服薬を開始します。
最近では新しい作用機序の薬が登場し以前よりも副作用の心配が少なくなりました。
不眠症に対するお薬の選択肢は以前と比べて広がったといえます。
その他、不眠に対する過度の不安や恐怖心を和らげられるような働きかけを行います。
また「刺激制御療法」や「睡眠制限療法」といった行動療法的なアプローチ(不眠症に対する認知行動療法)を行うことがあります。
参考
- 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費 「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」 平成13年度研究報告書
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