東京都 町田市 内科・糖尿・消化器内科 佐藤寿一クリニック

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医療情報コーナー

肛門科(3)

■肛門疾患の診療

痔というのは、肛門周辺の病気の総称です。

一般に、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つを指し、成人の3人に1人が痔持ちともいわれるほどよくある病気です。

女性は、半数以上が痔核、次いで裂肛が多く、痔ろうは男性に比べて少数です。
女性の場合、慢性的な便秘や妊娠・出産が原因となることが多いようです。
また、立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事やストレス、冷えなども痔を悪化させます。

痔だと思っていたら大腸がんや大腸ポリープなど他の病気だったということもあります。
自己判断せず、医師の診察を受けるのが安心です。

診察の手順と手技についての説明
1.診察の前には
診察前には、できるだけ排便を済ませて下さい。
便秘の方は、浣腸や下剤を使って無理に排便する必要はありません。
下痢となったり、自己浣腸のために粘膜を傷つけると、かえって診察の妨げとなります。
検査のために直腸鏡やS状結腸ファイバーを施行する時に、便がたまっている場合は病院で浣腸いたします。

朝食は普通にとってもかまいません。また、女性の場合生理中でも診察に差し支えありません。症状の強い時期に受診された方が、診断は容易です。
2.診察の手技と体位
診察台に上がり、臀部のみ露出して診察を受けます。
診察は、目で見る視診、指を肛門に入れて診る指診や、肛門鏡という器具を入れての診察があります。
肛門に入れる指や器具には、局所麻酔のゼリーをつけて、傷などがある場合に痛みを和らげる工夫がされています。 肛門内に指や器具が入ったときに肛門に力を入れないようにすると、診察が容易です。
診察時の体位
シムス体位
左下にして横向きに寝ます。膝は軽く曲げ、やや右足を強く曲げる体位です。
陰部が露出しないので、羞恥心は少ないのですが右側の臀部を引き上げる必要があり、観察や砕石位と比べて難しい。

この体位は、もっとも恥ずかしくないので、女性に行ってもらいます。欠点としては、おしりが大きい人や、肛門が深い人では肛門部が展開されないので、助手に臀部を引っ張ってもらう必要があります。

シムス体位

以下に挙げた疾患は日常診療に見られるものです。

■肛門の治療

肛門疾患の8〜9割は薬による治療や食事・排便指導で改善します。しかし、病状によっては手術が必要なこともあります。

■肛門の手術

日帰り手術、2〜3日の短期入院や1週間から10日前後の入院まで病状によりさまざまです。手術に合わせて麻酔も、局所麻酔、仙骨硬膜外麻酔、腰椎麻酔などを選択します。
手術はうつ伏せになって、開脚した状態で行います。
手術時間は5分前後の小手術から20〜30分(麻酔の時間も入れて30〜45分)ほどかかるものまであります。

■大腸内視鏡検査[予約制となっています]

当院では内視鏡挿入の技術的な面および内視鏡洗浄を確実に行えるシステムをつかっているため予約制で、ご自宅で腸管洗浄剤を飲み来院いただきます。

  1. スコープの消毒は次亜塩素酸を用いて丁寧にブラッシングをし、内視鏡専用の自動洗浄機で検査ごとに洗浄しております。
  2. 大腸検査は本来大腸の中の便をすべて出した後、行うのが基本です。現在普及 している腸管洗浄剤を用いますが、以前のような前日および前々日の食事制限は必要ありません。
    朝食を抜いていただき(透きとおった飲み物の制限はなし)、来院していただければ結構です。

■大腸内視鏡検査の準備

  1. 朝食を抜いて自宅で、腸管洗浄剤で処置をしてから来院していただきます。

    腸管洗浄剤は2〜4時間かけてご自宅で1.8リットルを飲んでいただき、来院時に、排便がきれになっていれば大腸はきれいになっています。来院後すぐに検査いたします。便がすべて出るのにかかる時間は、早い方だと2〜3時間ですが便秘のひどい方は4〜5時間かかることがあります。

    肛門科の専門医によっては、予約なしで、診察後すぐに直腸S状結腸内視鏡検査をすることがあります。その場合は、検査前に浣腸するなどの方法で行います。この場合は、下部大腸(全大腸の1/2−1/3)くらいの観察になります。
  2. 検査に要する時間は3分〜15分です。

    直腸S状結腸内視鏡検査のときは、ほとんどの方は痛みもなく注射や点滴はせずに検査が終わります。

    しかし全結腸内視鏡検査の場合や大腸の緊張の強い方や癒着のある方や痛みの強い場合は、腸の緊張を取る薬や鎮静剤・鎮痛剤を使用することもあります。鎮静剤や鎮痛剤を使用した場合は検査終了後1-2時間ほどお休みいただき、ご帰宅いただきます。

■大腸ポリープが発見された場合[切除可能な場合はその場で切除します]

大腸ポリープ切除は全く痛くはありません。しかし切除後、腸を安静にするため、食事・アルコール制限や運動の制限をしていただく必要があります。
お仕事などの関係でその時に切除できなければ日を変えて行います。
ポリープの大きさや数によっては入院が必要な場合もあります。

■費用

診察、検査および手術・入院は、その内容や保険の負担割合(多くの方は3割になりました)により異なりますが、大まかには以下のとおりです。

大腸内視鏡検査 6,000円前後
大腸ポリープ切除(入院なし) 15,000〜25,000円
肛門手術(痔核根本手術、痔瘻根本術、裂肛手術) 60,000〜90,000円

※上記金額は3割負担の場合です。




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