神奈川県厚木市の小児科 星こどもクリニック

おたふくかぜ

おたふくかぜってどんなかぜ


「おたふくかぜ」と聞いて、おたふくみたいにほっぺが腫れる病気と思っているあなたは間違っています。おたふくかぜは、全身の色々なところに障害を起こす病気なのです。


【原因】


ムンプスウィルスによる空気感染で潜伏期間は、およそ2〜3週間で す。かかっても症状が出ない人が、30〜40%もいます。


【症状】


食べ物を噛んだり飲み込むときに痛みが出てくるのが最初の症状のことが多いです。
次に耳下腺の部分(耳たぶから耳の前のあごのライン に沿った所)が腫れて痛くなります。

通常、片側から始まり3〜4日の内に両側が腫れてきます。ただし、片側だけしか腫れない人もいますが、この場合でも後でもう一度かかることはありません。 約80%の人に発熱がありますが、合併症がなければ1〜3日程度で熱は下がります。


【合併症】


(1)無菌性髄膜炎
最も多い合併症で、おたふくかぜの2〜10%に見られます。
発熱・頭痛・嘔吐が症状で時にけいれん・意識障害なども見られることがあります。5000人に1人の割で脳炎をおこし死亡することがあります。

(2)睾丸炎・卵巣炎
思春期以降の男性では、20〜30%に睾丸炎があり、まれに不妊症の原因となることがあります。卵巣炎では下腹部痛を認めます。

(3)急性すい臓炎
数%にみられ発熱や激しい腹痛・下痢・嘔吐などの症状が出ます

(4)難聴 以前は1万人に1人とされていましたが、最近では250〜400人に1人との調査もあります。片方の耳が聞こえなくなり一生治りません。

【治療】


特別な治療はありません。
抗生物質も効きません。ただ、痛みに対して痛止めを使う程度です。
また、唾液が出るようなすっぱいものは避けた方がいいでしょう。

【予防】


予防接種しかありません。
おたふくかぜをわざとうつしてもらったという人がいますが、自分の子に死ぬかどうかの賭けをするのはやめましょう。

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