最終更新日:2013年9月18日
先延ばしはキケン!子宮筋腫の手術を考える
今、そこにある「子宮筋腫」の危機
女性が子宮筋腫は女性の20%が発症する、非常に身近な病気です。
30~40歳代の女性に見つかることが多く、厚い筋肉でできている子宮の内外に、こぶ状のものができるという病気。これができる箇所によって
、現れる弊害は異なります。
子宮筋腫の原因についてはっきりしたことは解明されていませんが、女性ホルモンの影響で筋腫が大きくなるとも言われています。
子宮筋腫になると現れる不調
これだけ発症する人がおおい子宮筋腫。
「もしかして私も…」と思った人は、下記の症状が当てはまらないか確認してみてください。
まず、子宮筋腫の特徴として、これは月経痛が激しくなる「月経困難症」、また月経期間が8日以上続き、経血量も多い「過多月経」です。こ こから自覚する人が多いようですが、筋腫の位置や場所によっては無自覚な場合もあり、健康診断で貧血を指摘され子宮筋腫に気付くことも あります。
また、筋腫が大きくなることにより、他の臓器を圧迫するため便秘や頻尿がおこることも。また骨盤内の神経を圧迫し、腰痛が引き起こされ ることもあります。これらの症状は、「よくある不調」と、忙しい毎日を過ごすうちに忘れてしまいますが、子宮筋腫と関係している可能性が大きい のです。だから、気になる人は婦人科を受診すべきです。
手術は絶対に受けないといけないのか
では、子宮筋腫と診断されたら、どのように治療するのでしょうか。
実は、子宮筋腫が見つかっても、症状が出ていない場合は、特に治療はしないのです。拍子抜けすると思いますが、これは事実。以後は、年に
1回程度の定期検診で、筋腫が大きさや位置を経過観察します。
というのも子宮筋腫は、女性ホルモンの中でも「卵巣ホルモン」が関わっているとされており、これが分泌されなくなる閉経以降は、筋腫が小さく
なっていく傾向があるからです。
症状が出た場合は、薬物療法と手術療法のいずれかがとられます。医師と一緒に以下のことを考慮しながら、治療方針を決めていきます。
薬で治療する場合は、ホルモン療法がとられることが多いようですが、やはり気になるのは手術について。患者さんの年齢、筋腫の状況、出産
経験の有無などで考慮しますが、筋腫だけを取る場合と、子宮を摘出する場合がとられます。
まずは検査から対策が始まる
子宮筋腫は、問診と内診によって行われ、検査時間は20分ほど。その場で筋腫の有無が分かります。月経が終わってから1週間後くらいが 検査のタイミングとしてはベストですが、月経中でも検査は行えます。今すぐ結果が知りたい人は、受診してみてください。
子宮筋腫検診が、がんの早期発見につながる
子宮筋腫検診を受けたら、がんが早期に見つかり、治療ができたという人も多数います。大切なのは、自己判断せずに、専門医に診察して もらうこと。子宮筋腫は大きいものだと卵や、握りこぶしくらいの大きさになることがあり、そうなってしまうと日常生活を送ることも困難になります 。ですから、定期検診で観察を続けることが非常に大切なのです。
発見=即手術とならない子宮筋腫は、女性にとって「共存していく」病気のひとつ。早期に対策すれば、その後の妊娠や出産との両立も可 能です。ギリギリまで痛みをガマンするのではなく、気軽に専門医に相談をすることから、対策は始まります。
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